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上司になったら1番たいせつにすべきこと

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初めて部下を持った時、これは誰もが戸惑うものです。

私も今でこそ、指導させていただく立場となり、多くの現場で実際の課題に向き合っていますが、記憶をたどれば、最初にマネージメントをさせていただいた、あれは24歳。
今のようなリーダーシップ研修はなかったように思います。とにかく途方にくれたことを記憶しています。

可能なら、あのころの私に「間違ってるよ〜〜」と教えたいことが山のようにあります、その中でもいちばん伝えたいことが今日のテーマ。
さあ、今日は「上司になったら1番たいせつにすべきこと」です。

自分がする仕事から、メンバーにさせる仕事にかわる

上司・リーダーという立場になって、戸惑う。
これまで仕事とは自分がするものだった。
そう、自分が頑張りさえすれば何とかなったあのころとは違う。
メンバーが動かなければ始まらない現実。

こう思うかもしれない。
「どうしてこんなに簡単なこともできないのだろう?」
「なぜ前向きに仕事に向き合ってくれないのだろう」

次第に焦りがたまる、焦りがマグマのように噴き出す
「何やってるんだ?」
「やる気があるのか?」
どんどん声が大きくなり、感情的にまでなってしまう事もあるだろう。

どうすれば、部下は、メンバーは動いてくれるのか?
前向きに頑張ってくれるのか?

 そもそも上司の仕事って何だ

ところで、そもそも上司の仕事って何でしょう?
貴方は言うことができますか?

上司・リーダーの仕事
1、チームの行き先(目標や近未来のビジョン)を決め・示すこと
2、メンバーを巻き込むこと
2−1 信頼関係の基盤をつくる
メンバーと正面に向き合い、疑問、不満、個々人の思いをしっかり聴き、問題があれば解消し、メンバーの腹落ちを確認すること
2−2 信念を見せる
リーダー自身が達成へ向けての強い信念を見せること
2−3 PDCAと個々のスキルアップ
メンバーの進捗を把握し、スキルに応じて必要なら併走すること
2−4 場づくり(リーダーはなるべく離れ、メンバー間の相互刺激を促す)
リーダーが直接指導することは減らし、自主性や相互の影響力、またそれを可能とする場づくりや仕組みを機能させる

さて、今日の本題は、「上司になったら1番たいせつにすべきこと」。

まず結論
上司の仕事はどれも重要ですが、その中であえて一番大切なことをを選ぶなら、これです。

2、メンバーを巻き込むこと
2−1 信頼関係の基盤をつくる   
メンバーと正面に向き合い、疑問、不満、個々人の思いをしっかり聴き、問題があれば解消し、メンバーの腹落ちを確認すること

 

ちょっとまった!
最初の「目標やビジョン」で、つまづいてしまうよ。

そう思われる方も多いでしょう。

おっしゃる通り、目標設定、ビジョンメイキングは、簡単なことではありません。

例えば、営業という目標数字があるセクションでも色々な意見があり容易には決まりません。
もちろん採算は考えなければなりません。かといって、高すぎる数字を設定してしまったがために、やる気を失ってしまうケースも。
営業以外の部門においてはさらに難しいでしょう。

またこうおっしゃるリーダーもいます。
市場の変化が早いからビジョンなんて決められないよ、と。

確かにそれも理解できますが、それでも方向性、または方針などは指し示さなければなりません。
「私たちはどこを目指すのか」、これこそが目標やビジョンです。

そして「その最終ゴールのために、”今”何をすべきか」が日々の仕事のレシピです。
これが、リーダーシップのスタートであることは、まず確認したいと思います。

信頼関係の基盤をつくるとは

指導させていただく現場で一番よく見る風景は、メンバーが上司に心を開いていないことです。
表面的には様々な状態で現れます。

どの状態であっても、メンバーは能力の60点ほどしか発揮していません。
・面従腹背
・腹落ちせず仕事
・元気・覇気がない
・裏で文句

このような状態で多くの上司は、論理的にメンバーを諭す、声を荒げる、といった方向へ向かいます。
そしてさらに状況は悪化します。

なにが起きているのでしょうか?
・メンバーは、上司が掲げた目標を本気で目指そうと思っていません。
・目指す先へ到達する方法についても、腹落ちしていません。
・自己実現と業務も一致していません。
・何かモヤモヤを抱えています。
さらに
・上司を尊敬しているようには見えません。

これらを反転させる必要がありそうです。
・目標達成を本気で考えている
・方法について納得している
・自分自身の成長も感じる
・モヤモヤはスッキリで仕事に集中
・上司のために頑張ろう!

反転させるためにどうすればいいか。
その方法を、あの方の言葉から学びたいと思います。

耳を傾けて、自分を変えることぐらいならできる

2011年 サッカーFIFA女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパン。
監督は、そう佐々木 則夫さんです。

佐々木監督は
「さあ、一緒に世界一になろう!」と目標を示したのち何を行なったのでしょう。

もちろん戦術を高めるために様々な練習方法をやってこられたのだと思います。
その中でも最も重要なことは、この言葉が示す内容だと思っています。
インタビューアーから、どうやったら女性をうまく扱えるのか?の質問を受けた佐々木監督の言葉です。

女性をうまく扱うことはできないが、女性の意見に耳を傾けて、自分を変えることぐらいならできる」

なでしこジャパンの皆様が、世界一を本気で目指し、自分の頭で考え、本気で日々切磋琢磨し、そして大好きなサッカーを楽しむスタートがこの言葉に表れていると思います。

仕事のシーンに置き換えてみます。

あなたは目標を示したのちなにをすべきか?
そう、メンバーと真正面に向き合う時間を作り、それぞれの意見に耳を傾けることです。
・目標について、コミットメントしているか?
・役割や方法に疑問・質問はないか?
・上司であるあなた自身に質問はないか?
・その人が仕事を有意義に感じているか?楽しめているか?
・仲間や上司本人も含めて、人間関係に問題がないか?
・その他、困っていること、不満に感じていることはないか?

これにより、メンバーは、自分のこととして考えを進めます。
上司であるあなたに向き合うようになり、心開き、なんとかしたいと思います。
成長感や自信も得て楽しめるようになるでしょう。

この「向き合い、耳を傾ける」、現実問題は、時間がかかるということかもしれません。

しかし、移動でチームが新しく編成された際、新任マネージャーが着任した時には、一番最初にじっくり時間を取ることは不可欠でしょう。
何より、仕事の話だけになってしまうと、人となりがあまりわからないままスタートしてしまいますので、プライベートな内容となりますが、バックグラウンドや、仕事を通じて得たいもの、将来の夢などはおさえるべきでしょう。

仕事が走り出すとなかなか時間が取れないものです。
しかし重要なことは、毎日一言でいいから、声をかけること。
そして時折、進捗の棚卸しの時間を取ることです。

人間関係が良好だと感じたとき、比例して仕事にも加速度が出てきます。
あなたも、メンバーに向き合い、耳を傾けることを忘れないでください。

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