小野正誉さんのはたブキ 「丁寧さ」
「丁寧さ」ストーリー
1 勤めながらビジネス書を出し講演するのは可能?
2 気がついたら我も忘れ時間を忘れ、だから毎日が楽しい
3 自分の宝を見つけると、時間の質が変わり、人生の質が変わる
4 自由な社会へ 自分らしく生きやすくなるのじゃないかな
5 ビジネス書の著書の先生方と一緒にアジアを回る講演活動をしたい
6 丁寧さ お客様の顔は見えなくても想像して心を込める
(今回は5と6)
7 作業化しない、数をこなす仕事をしないが大事
8 リスペクトする方も伝える 「丁寧さ、きめ細やかさ」がほんとうに武器
5 ビジネス書の著書の先生方と一緒にアジアを回る講演活動をしたい
人見: こうしてご活躍が広がっている小野さんですが、これからの夢というか、これからどんなことをなさりたいですか?
小野さん:そうですね。本を書かせていただいたり、講演をさせていただいたりしているのは、やっぱり自分の思いとか考えとか学んだことや気づいたことをお伝えさせていただいて、関わった方の日常とか人生が少しでも良くなればと、そういうピュアな思いでさせていただいているので、そういう機会をもっと増やしていけたらと思っています。最近は海外で講演とかもやっていきたいと思っていて、それはなぜかというとアジアなどに出張でいかせていただく機会が多いのですが、平均年齢がすごく低くて、例えば29歳とか30歳とかまだまだこれからのビジネスシーンで活躍できる方々が人口の大半を占めている国がたくさんあります。そこで僕がイメージしているのは、日本のビジネス書の著書の先輩方と一緒にツアーというかアジアを回る講演活動ができれば、やっぱりこれから発展していこうといく国でこれから学んでいかれる若い方っていうのは、いい意味でこれからいろんな壁にあたったりとかいろんな経験をしていかれると思うので、そこで役立つことは必ずあると思うんですね。そういったことをお伝えしていきたいという、ワールドワイドにやりたいというのはありますね。
人見:フェイスブック見たら「シンガポールで小野さんが朝食を食べて、これからご講演」という日がすぐのような気がします。
小野さん:まずはZOOMとかでできそうな気がしますね・・・
人見: あ、そうですね。
小野さん:そういう意味ではコロナの状況があって、ネガティブなこともありましたが、垣根はずいぶん低くなったのかなという気がします。
人見: 楽しみにしております。
小野さん:ありがとうございます。
6 丁寧さ お客様の顔は見えなくても想像して心を込める
人見: では、そんな小野さんの『はたブキ(働くブキ)』をお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?
小野さん:はい。まずその武器っていうものを考えたときに、戦う上で相手を打ち負かすための強固なものみたいなイメージがあったのですが、いったんそれをちょっと取り払って、自分の持ち味とか、どういうことを仕事の上で心掛けているのかなって考えたんですね。自分自身はまだまだですが、「丁寧さ」っていうのを、「丁寧に仕事をする」っていうのを心がけています。いま、丸亀製麺を運営している会社にいて仕事をさせていただいているのですが、丸亀製麺の運営そのものが、「手作り、できたて」っていうのに非常にこだわっていて、いま860店舗弱あるのですが、工場を持たずに1店舗1店舗で「小麦粉と塩と水」から生地をつくっているっていう、「打ちたて、切りたて、茹でたてのものを提供する」っていうのを日々やっているというお店なんですね。で、その飲食店っていうのは、作り手と受け手(お客様)が、非常に近い距離にいるので、キッチンでつくった料理をお客様のテーブルに運んで、それを食べるシーンを見ることができたりとか「美味しかったよ」という表情とか言葉をダイレクトにいただけるっていう、非常にエンドユーザーに近い業界なので、そこに醍醐味があるんですね。でも、そういう業界ばかりではなくて、むしろその自分が手掛けたもの、関わったものがエンドユーザーにどういう風に伝わっているのかがわからない世界の方が多いように思います。
<「手作り、できたて」にこだわり、1店舗1店舗で「小麦粉と塩と水」から生地をつくっている丸亀製麺さん>
<茹であげ麺に絡みつく、玉子としょうゆのマリアージュ 釜玉うどん>
人見:そのとおりですね
小野さん:でも事務仕事であったとしても、自分が手渡す人が必ずいて、その先にもまたその先にもまたのその先にも人がいて、最後にお客様がいると思うのですが、やっぱり丁寧な仕事をつないでいけば、最後にお客様の手にわたったときに、「あ、いい仕事しているよね」っていう、言葉であったりとか表情に変わっていくと思うんですね。
人見:はい。
小野さん:なのでやっぱり、丁寧さっていうのは、僕はすごく大事なことかなと自分自身思っていて、自分の次につなぐ人や最終的に商品やサービスを手にするお客様の顔は見えないかもわかんないですけど、その人たちのことを想像して心を込めるっていうことが非常に大事だな、と・・・
人見:「想像して心を込めることが、丁寧さ」であっていますか?
小野さん:はい。そういうことを心がけてやっていきたいと思っています。
人見:ありがとうございます。それは、いま例は丸亀製麺さんの店舗でのお話しでしたけど、本を書かれたり、人前でお話されるときも、という理解であっていますか?
小野さん:そうですね。まだまだできていないので、日々精進しているところですが・・・
人見:いえいえ・・・
(続く)