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Yuko April Itoさんのはたブキ 「ワクワクに対する直感力」1/4


はたブキ 5th Baton for Individuals
Yuko April Itoさん

やりなおし英語コーチ☆
『国境のないお家』主宰

はたブキバトン、第5回目の方です。
これまで企業経営者の方、そして前回はハイブリッドワーカーの方にと繋いでまいりましたはたブキバトン、今回は個人事業主としてご活躍の方にご登場いただきます。
2人お子さんのママであり、やりなおし英語コーチとして大忙しのYuko April Itoさんです。
Yuko April Itoさんは、すでに大変お忙しくて、スケジュールがぎっしりであるはずなのに、現在さらに『国境のないお家』を準備中だとか・・・それでは、Yuko April Itoさんにお話をお伺いいたします。

Yuko April Itoさんのはたブキ 「ワクワクに対する直感力」

「ワクワクに対する直感力」ストーリー
1. 外大に行ったのにこんなザマか。シンガポールで3カ月泣いて暮らした
2. TOEIC900点台でも会話は? アラフォーはスペル大好きっ子多い
(今回は1と2)
3. 英語で答えて「はい終了」じゃなく、足して話を広げる
4.「恥ずかしい」が先に立つ大人になる前に『国境のないお家』へ
5. 京都に小さいシンガポール コミュニケーションは何語でもいい
6. 4年前珍しいオンライン英会話 「あ、ひらめいた、やっちゃえ」
7. 気軽に話せないと、日本人ヤバい
8. 英語だけじゃない。世界を狭くしない、ぶっ飛んでいい場所を増やす

1. 外大に行ったのにこんなザマか。シンガポールで3カ月泣いて暮らした

人見:今日はYuko April Itoさんにインタビューをさせていただきます。よろしくお願いします。
Yuko:よろしくお願いいたします。
人見:まずお仕事は何をなさっているかから、お聞きしてもよろしいでしょうか?
Yuko:私は主にオンラインで英語を教えています。肩書きは「やり直し英語コーチ」と名乗らせていただいていて、(対象は)主に大人の方で、ちゃんと英語をやり直したい――これだけ学校教育で英語を習ってきたはずやのに、そこまで明瞭に話せるようになってへんという方、今度こそ英語しゃべれるようになりたいと向き合われる方に寄り添って、オンラインで教えさせていただいています。

Yuko:やり直し英語で、オンラインを通じて教えさせていただいている間に、「あれ?生徒さん、私としか(英語で)しゃべっていない…」と気が付いて、もっとアウトプットの機会を何か計画できないかなということから派生して…
人見:派生して(笑)…
Yuko:京都に『国境のないお家』というコミュニティースペースですが、国籍、年齢、性別関係なく人が集える…。(いらした方が)「こういうおにいちゃん、おねえちゃんたちが世界にはいるんや」とか、それが見えるような場所を作れたらと思って、英語学童からスタートして、来年[2021年]の春休みからのオープンに向けて、今動いております。

人見:ありがとうございます。何か興味深くて、いろいろお聞きしたいんですけども、まずやりなおし英語――やりなおしが、必要なんですね(笑)。
Yuko:私は実際本当にやりなおしが必要だったんですね。中学校に行く前から英語が大好きで取り組み初めて、中学でも英語大好きで、大学は外大に行きました。どうしても海外で働きたかったので、シンガポールに就職したんですね。
人見:それで、英語が話せるはずなのに…。
Yuko:話せるはずなのに、「私こんなに話せないんや…」って。まず、話せないし、聞き取れなかったんです。日本にいると、アメリカ英語は皆さん聞く機会が多くて、アメリカ英語には比較的慣れていて聞き取れるんですけども、シンガポールって世界中から人が集まっている国でしたので。本当にオーストラリア英語、ヨーロッパの各国の方がしゃべる英語、スコットランド英語なんて聞いたことのないような英語、インドの方の英語…。またシンガポールの英語がシングリッシュ[Singlish]。全く何言っているのか分からない。でも、そういう現状なんだということって知らないですよね、日本人は。
人見:知らないです。

Yuko:外大に行ったのにこんなザマかと。3カ月毎晩泣いて暮らしました。こんな情けない話という。
人見:衝撃だったんですね。それがある意味原点?
Yuko:そうです。外大の英語の入試なんて、めちゃめちゃ難しいですよ。「あれ何やったんやろう?私」って、悔しくて悔しくて、オフィスでも英語環境で働くってやっぱり、それなりのレベルの英語が必要になってきますし、短大に勤めておりましたので1日何十本ってメールが届きますけれども、もちろん全部英語じゃないですか。それを読むのが全く追い付かない。
人見:どうされたんですか?
Yuko:もう諦めずに…。当時、職員寮に住んでいて、ルームメイトがイギリス人だったり、ころころ替わるんですけども、できるだけ自分の部屋にこもらないで、リビングにいる時間を増やして、(英語で会話をすることに)トライして、週末になると皆さん、先生同士で飲みにいったり、バーベキューするんですけど、必ず混ざるようにしました。
人見:そこでの衝撃と学びが今のやりなおし英語になっているということで合っていますか?
Yuko:はい。日常会話に頻繁に出てくる言葉を、「何でこんなに日常に使われているのに、私、学校で習わへんかったんや?」って。

2. TOEIC900点台でも会話は? アラフォーはスペル大好きっ子多い

人見:外大にまで行ったのに(笑)。
Yuko:(そういう、日常では使うのに習わなかった言葉が)めちゃくちゃあって。でも、そうしたら本当にやり直し英語に来てくださった方には、こっちから(日常使う言葉を)先出ししていたら(話せるようになるのが)早いやんというのが、いっぱい経験としてあって、そこを最短(のカリキュラム)でお伝えしたいと思いまして。
人見:今、どんなカリキュラムでなさっているのですか?
Yuko:いろいろやってみたんですけども、今落ち着いているのは、どの方も、まず私に出会っていただいたら、3カ月12回、最低これだけはマスターしたら、ある程度意思疎通できるようになるよというコースご用意していて、それをまずは通っていただくと(笑)。
人見:どんな方も。
Yuko:どんな方も。どんなにペラペラ――という方はあまり来られないんですけど、どんなに英語に自信がある方でも、ここ漏れていたという顔される方が結構いらっしゃって。
人見:英語に自信がある方って、例えば外大出た方とか?
Yuko:外大出た方とか、英語で学術論文とか書いたことがあるというような人。
人見:そういうレベルの方でも話せない?
Yuko:はい。
人見:TOEICも…。
Yuko:900点台取っています。そうしたら私のところ来る必要ないじゃないですかと思っていても、やっぱり体験レッスンしてもらったら、その方の話しっぷりというのを聞くと、しゃべれる、しゃべれないを一発で判断できますよね。
人見:ですよね(笑)。話せない?
Yuko:話せない。割と日本では多いので、私がそうだったように、自分本位で、しかも自信がない方が多い。
人見:そうすると大きな課題は自分本位で自信がないという問題と、もう1個は習う範囲がずれているということですか?
Yuko:ずれている(笑)。
人見:あと耳と発音の問題の、大きくは3つぐらいですかね。
Yuko:はい、そうですね。私たちの世代、アラフォーの方々は…。
人見:アラフォーなのですね?ありがとうございます(笑)。
Yuko:スペル大好きっ子さんが多くて、新しい単語に出会われたら、まずスペル教えてくださいという方が圧倒的に多いんです。
人見:そうなの?
Yuko:それやっぱり会話には意味がなくて、「もちろんスペルをお伝えしますよ」と。「でもスペルだけ知っていて音で染み込ませないと、後でそのスペルに勝手に自分で違う音を乗せちゃったりするんですよ」と言って、そこから。

<続く>

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