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2023年 年始にあたり


新年 明けましておめでとうございます。

2022年はロシアによるウクライナ侵攻、急激に進んだ円安など、1年前には予想もしなかったことが続いた1年でした。2023年も、予測できない状況は変わらないばかりかその変化はよりドラスティックになるものと思われます。とはいえ、想定外という言葉で逃げることはできないのが経営です。そんな中で中小企業はどうあるべきか、書いてみたいと思います。

 

中小企業は低重心経営

中期経営計画という言葉がフィットしない今日です。

先のことが見えない不確実な今、強気の策に出ることは控えた方が良いでしょう。とはいえ、計画が不要というのではありません。最悪も想定しながら計画を立て、少なくとも月に一度修正する、そのような慎重さが求められるでしょう。低重心経営とでもいいましょうか。舵をきりやすいのが中小企業の強みです。

 

まず100点(完成形)を設計し、次に100点を目指す、ここで発生する “モグラ叩き現象”

中期経営計画と書きましたが、10億までの中小企業は経営計画を立案するその段階にないことが大半です。決して失礼なことを言うつもりもありません。わたしはその規模の企業を支援することに志をもち支援を10年以上行なっています。

 

この段階では、多くの経営者は、何が完成形か自社の100点か、つまり完成形が見えていません。また100点を設計できても、そこへ到達するためには何が足りないかカイゼン箇所と方法がわかりません。これが中小企業の壁といわれるものです。実際に壁を超えているのは、400万社ある企業数の3~4%。ご存じなくても無理はないでしょう。

 

まず完成形=100点経営を設計することです。まず具体的には、顧客からの評価の声を聞くことです、同業との違いをクリアにすることです。つまり、自社の不可価値は何か、経営の目的は何かを明確にすることです。それを外部と内部にオペレーションにどう落とすかがポイントとなります。

 

次に、この完成形を設計図でき、その設計図に向けてのカイゼン計画まで落とし込めても、次の問題が起きます。日々あちこちで起こるトラブルです。これに疲れ果て、例えば完成形の55点のレベルまでは来たけれど次へ進めない。足踏みしている状況の企業も多いでしょう。わたしは、あちこちで起きるトラブル状態を「モグラ叩きのフェイズ」と呼んでいます。このモグラ叩きを脱する方法は、またどこかで書きたいと思います。

 

これらは市場や景気とは直接関係ありません。まずは当たり前のこと、100点の経営の状態を設計すること、そしてモグラ叩きから脱出し完成形に向けて一歩一歩前進することが先決でしょう。

 

中小企業の経営は経営者の美学が100点経営にエッセンスとしてプラスされるべき

私事で恐縮ですが、2022年の年末病気が見つかり、しばらく入院をさせていただいておりました。しかし、この経験はあらためて、わたしは社会の中でどのような役割を担うべきか、またビズラボをなぜ創業したのが、その原点を見つめ直し、その志を深くする機会となりました。まだまだ甘かった部分、逆に不要で削ぎ落とすべき部分が浮かび上がってきました。

これから社会情勢にどのような荒波があろうが、その決意は揺るがない、病気がなかったならこの気づきはありませんでした。

 

このことは、私個人のことです。しかし、中小企業においては、市場をとるための戦略ではなく、経営者個人の経営美学がその原点にあるものです。その美学が付加価値に表されている実例を多く見てきました。経営者の生き方が社会に影響を与え、結果業績もあがる。わたしが考える中小企業の理想です。

 

どの業界も、商品をつくれば売れる時代ではありません。2023年もいろいろな波が押し寄せるエキサイティングな1年でしょう。しかし、市場と同業をしっかり見つめながら、自社の不可価値はなにか、なぜ自分たちは、経営者はこの事業を行うのか、そこにしっかり根を張れるなら、必ず顧客に届くはずです。厳しいからこそ、見つめ直す機会となるはずです。

 

2023年は、本当の意味で力をつけることのできる1年です。

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