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「たかが掃除と思わなければ、どこまでも成長できる」

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週に何度か、始発の列車に乗る。
到着する時刻が客先の始業時刻、同時にミーティングが始まる、そこに参加させていただくためだ。前泊でもよいのだが、5時起きのわたしには朝移動があっているようだ。

朝一番の駅は気持ちがいい。まだ人の動きがまばらで、ホコリが舞っていない澄んだ空気の中を歩いていると、ちょっぴり得した気分になる。
湿気を含んだ空気に顔を洗ってもらっている気分にまでなる。

広い駅構内を、人のながれを気にせずに進む。
ある朝だった。
席に座った瞬間、朝のさわやかな気分を粉々にされてしまう。
「雑巾の匂い」
瞬時に気分がわるくなる。

乗る直前まで、その列車は清掃スタッフにより掃除されていた。
それはモップの雑菌の臭い、掃除によって雑菌が広がったのだと思う。

「わたしは神経質すぎる」
少し反省しながらミントを噛んで、意識をそらすことにした。

乗車時にすれ違った、車両を清掃していたスタッフの顔が浮かんだ。
すらっと長身で、さわやかな若い男性だった。

使用前モップをしっかり乾燥させていたら、雑菌臭はしないかもしれない。
決して、清掃スタッフや、その会社に何かを言いたいわけではない。

この件で、あらゆる仕事に共通する大切なことを、あらためて確認することができた。

「彼は、わたしのような客がいることを想像しただろうか」
「掃除マニュアルはどのようなものだろうか」
「彼らは何を仕事と思っているだろうか、ゴミやホコリを除去することだろうか」

阪急グループ、宝塚歌劇団の創業者
小林一三氏の名言に
『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ』とある、
この名言の解釈は、通常「誰も君を下足番にしておかぬ」にフォーカスされる
が、今日は「日本一の下足番になってみろ」にフォーカスしたい。
これも「履物を預ける人になって考える」想像力を問うているのだと思う。

想像しようとする姿勢に、仕事、下足番も、清掃も、営業も、事務職も、、、、
もっといえば、あらゆる立場
社員かアルバイトか、一般社員か管理職か経営者かの違いもない。

より想像できる人が、より重要な仕事につくだけだ。
どんな仕事でも「たかが掃除」と思わないこと。

『想像しようとする姿勢』を、『想像により何に気づいたか』を、顧客は、上司は、仲間は見ている。

その想像力は、信頼に変身し、時に感動にもなる。

結局
仕事を決めているのは、仕事そのものではない。
当事者の『想像しようとする姿勢』が仕事の深さを、意義を
もっといえば、仕事が楽しいかどうかまでを決めている。

湿度だけでも、違うように、想像する視点や方向性がかわるだけだ。

時代、顧客、地域、、、エトセトラ。

ビジネスは、営業は、想像力だ。
ヨム力だ。顧客の期待を超えることだ。

そしてこのシンプルなことが、
仕事にとって、
人と接する上で、
もっといえば
生きていく上で
一番大切なことなのだ。

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