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平野裕加里さんのはたブキ 「”ありのまま”を整える!!」5/6


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平野裕加里さんさんのはたブキ 「”ありのまま”を整える!!」

「”ありのまま”を整える!!」ストーリー
1 異例の大抜擢は自分の名前がついた情報番組。長くやってきた“生放送”
2 「準備と120%の笑み」。楽しそうに聞いているとゲストが少しづつこちらを向いてくれる
3 切り返しができなくて、話しが終わっちゃう。「実はね」まで、引き出せない人が多い
4 伝えることと、伝える人のお手伝いが「学ばない学び舎」や「世界ALSデーin Nagoya」へ
5 ALSデー。私がいままでどう生きてきたかをすべて問われると思った
6 区別しない、みんな一緒。ちゃんと会話をすると、そういうことがわかる
7 病気を直すことはできないけれど、明るくするとか、勇気を与えるとか、できるんじゃないかな〜って
8 人と関わる仕事、人の心の中にちょっとづつ入っていく、いろんな人とちゃんと向き合おう
9 細く見せようとしてる人にしかなれないんだ、だったら、そのままでいいじゃん
10 生放送の経験が大きい 目の前で起こったことを、想定外だったとしても受け入れていく(今回は9と10)
11 ありのままでいい、だからありのままを整えていくことが必要
12 輝くこと 自分の役割を100%果たすこと、できれば想定を超えること

9 細く見せようとしてる人にしかなれないんだ、だったら、そのままでいいじゃん

平野さん:人と関わるって、ほんとにその人とちゃんと向き合って、その人が何を求めているかとか、そういうことの本質みたいなところに触れてあげないと本当に関わることにならない。そのためにはね真剣に向き合うことが大事なんだと気づいたの。
人見:それは2011年ぐらいから?
平野さん:そう。それが大きなきっかけにはなった。
人見:もともと、若いころから分け隔てなく、裏表ないし、誰とでも変わらないし、、、
平野さん:裏表はないかな。その方が楽だしね。
人見:楽でいられるのか、そのままなのか、カッコつけない、ありのままなの?
平野さん:わたしね、ずっと、ぽっちゃり体型で。今より細いころでも、もっと痩せたいと思ってたの。
人見:ぽっちゃり?体型の話?
平野さん:そう、体型の話。
人見:若いころから?
平野さん:そう、若いころから。でね、ずーっと痩せたいと思って、ずーっと細く見せたいと思ってきて、一生懸命、細く見える服を選んでたの。だけどあるとき気づいたの。細く見せようと思ってこの服を選んでいるけど細い人にはなってないなってことがわかったの(笑)。細い人に見えてないな、ってわかったの。「細く見せようとしている人」というふうに周りに認識されてるな、ってわかったの。そのときに、そうか、細い人になることは無理なんだなって。がんばったところで、細く見せようとしてる人にしかなれないんだって思ったら、あがいてもしかたないって気づいたの。ありのままを見せても、みんなは見慣れてる。すっごく太ってる人って思ってるわけではないけど、細くみせようと努力している人っていう風にみえてるんだったら、そのままでいいじゃんって思ったの。それ以上にはなれないし、それ以下にもならないなって思ったのね。これは外見の話だけど、内面も同じ。今よりよく見せようと思っても見すかされてしまうのではないかと気づいたの。

10 生放送の経験が大きい 目の前で起こったことを、想定外だったとしても受け入れていく

人見:そうすると、こう見せようというムリがなくなったときに、広がったってことですよね。
平野さん:楽になった。
人見:伝える仕事も楽になった?
平野さん:そうだと思う。でも、それはたぶん昔から生放送やっていたこと。アクシデントがあったり、想定外のことがおこるってことが、よくあったから、それも大きかったと思う。ようは台本通りに進まないコトがある。でも、それを台本通りに進めようとすると、ムリがある。やっぱり見ている人には「え、何?」ってなっちゃう。だから、それを「台本に書いてないことが起こったんですよ〜」って伝えてしまえば、その通りに進められるんだよね。「え、実は台本上はここにご飯がある予定だったんですけど、ご飯が炊けてないみたいで、届かなかったんですよ!」って言っちゃえばいいけど、それを取り繕うと思うと、ご飯がないのに、なんか、ずっと待ってるとか、一生懸命つないで待ってるとかね。「え〜、いまここに、ほんとは、ご飯を待ってるんですけども、もうすぐ炊き上がるんでしょうか? いまどんな感じなんでしょうか? え〜、今日は栗のご飯ですね」、みたいになると、「どうした?何かあったの?」って。でもそこは、私だったら、「ほんとだったらここに座った段階で、ここに栗ご飯が用意されている予定だったんですが、でもない、え? すみませーん、栗ご飯どうしたんですか〜? あ、炊けてないみみたいですね〜。じゃ次のこと先やりましょうか」。みたいな進め方、ていうのを、いろんな場面でやってきた。そうすると、“そのまま見せる“ということの方が、周りの人も安心するんじゃないかなって思って。
人見:周りの人?
平野さん:TVだったら視聴者だし、一緒にいる人、とかもそうだな〜と思って。驚いたら驚いた。そんなこと思ってなかったのに、そのまま「え、マジで?」って言っちゃう。
人見:「マジで?」とか(TVで)言ってもいいんですか?
平野さん:言ってもいいんですよ。でも、言うときには、これまた考えるけどね。別カテゴリーで。「マジで?(音声でお伝えできないのがほんとうに残念)」って言ったらただの品のない人になっちゃうけど。「マジで?」って言えば、「マジで?」って言う言葉を楽しんでいる風に聞こえる。
人見:深い!
平野さん:深い、これ深いの。これ言い方いろいろあるの。そうやって、ただ目の前で起こったことをカッコつけずに、想定外だったとしても、全部受け入れていく。
人見:受け入れて楽しんでますね。
平野さん:うん。それがたぶん生放送で培った、、、楽しみ方かな。だから、ありのままでいいやと思うから、わからなかったらわからないって聞くし、「わかんないんですけど」って言う。そうじゃないと思ったら、「どうして?どうして?」って聞いってみるし。それが、一歩深く踏み込むってことだと思う。表面だけで、さらっていっちゃうと、そこで終わっちゃうことを、一歩踏み込むっていうのはそういうことも含まれると思う。
これはパナマ(学生時代に参加したオペレーションローリーという冒険プログラム)での経験も大きく関わっているのだけれど、この話しはまた別の機会に(笑)。

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