2020年11 月1日オープン予定の「お惣菜とケータリングのお店 A Table」
(外観、内装工事が終わった様子のお写真です)
目次
平野裕加里さんさんのはたブキ 「”ありのまま”を整える!!」
「”ありのまま”を整える!!」ストーリー
1 異例の大抜擢は自分の名前がついた情報番組。長くやってきた“生放送”
2 「準備と120%の笑み」。楽しそうに聞いているとゲストが少しづつこちらを向いてくれる
3 切り返しができなくて、話しが終わっちゃう。「実はね」まで、引き出せない人が多い
4 伝えることと、伝える人のお手伝いが「学ばない学び舎」や「世界ALSデーin Nagoya」へ
5 ALSデー。私がいままでどう生きてきたかをすべて問われると思った
6 区別しない、みんな一緒。ちゃんと会話をすると、そういうことがわかる
7 病気を直すことはできないけれど、明るくするとか、勇気を与えるとか、できるんじゃないかな〜って
8 人と関わる仕事、人の心の中にちょっとづつ入っていく、いろんな人とちゃんと向き合おう
9 細く見せようとしてる人にしかなれないんだ、だったら、そのままでいいじゃん
10 生放送の経験が大きい 目の前で起こったことを、想定外だったとしても受け入れていく
11 ありのままでいい、だからありのままを整えていくことが必要
12 輝くこと 自分の役割を100%果たすこと、できれば想定を超えること
(今回は11と12)
11 ありのままでいい、だからありのままを整えていくことが必要
人見:ではボードのありのまま、についてお聞きしてもよろしいでしょうか?ありのままとは?
平野さん:「ありのまま」、ほんとにそのまんまだと思うの、わたし。だから裏表がないし、それはほんとうに正直な気持ちなんだよね。わたしって、これ以上でもこれ以下でもない、っていつも思ってる。だからそのままを見せている。
人見:伝えるって、自分自身のそのままが楽しめてて、まずはスタンスとしては、ありのままでいること。
平野さん:そう。でも、だから、その「ありのままの自分」を整えていくことが必要になっていく。
人見:ありのままの自分を整えるんですね。
平野さん:だって人に見せていい自分でなきゃ。どういうことかっていうと、「前向きに考える」とか、「目の前にいる人を大切に思う」とか、「感謝をする」とかそういうことですよ。そういうことができてれば、何を出しても、何をとってもらっても、怖くない。
それがまさに、もう一つ大切にしている言葉、「感謝と責任」につながるんですよ。わたし一人でできる仕事なんてほとんどなくて、いつもみんなに支えてもらってる。照明さんが一生懸命、「はい、裕加里ちゃん、こっちこっち」ってあててくれて、カメラさんがニッコリ笑ってこっち向いてくれて、衣装さんが一生懸命私が細く見える服を選んでくれて(笑)、みんなが一生懸命やってくれて、平野裕加里ができあがるわけですよ。さらには、企画をしているディレクターとかが、徹夜で取材したものを編集したりとか、みんなが、そういうことをやってくれていて、そうやって整えた上に、わたしがぽんと、「はい平野さん」って言われて、乗っかるの。その下でがんばってる、こうピラミッドの、例えば運動会のピラミッドで下で支えるとか、騎馬戦の下の人みたいな、ああいう人たちが一生懸命頑張って、準備して、踏ん張ってくれている一番上に立った私が、なんか地味〜に腐ってたら申し訳ないよね。だったらそこで、キラキラっと輝いて、ニッコリ笑顔で太陽のようにみんなを照らしたら、下にいる人たちも、がんばったかいがある。わたしは輝くのが責任だと思っていて、私の役割だと思っていて、だから、そこは下で支える人たちへの感謝は忘れたことはない。だからイベントとかでもできるだけ全員にお礼は言って帰る。「ありがとうございました」って。
12 輝くこと 自分の役割を100%果たすこと、できれば想定を超えること
人見:輝くってどういうことですか?
平野さん:輝くって言うのは、自分の役割を最低100%果たすっていうこと。で、できればみんなが思っている以上のことをできるといいなって思う。みんなが思っている想定しているのを超える、ことができたらいいなって思います。思ってもいなかった、想定していた以上の、スポンとはまる一言が出てきたりとか、笑いが起きたりとか、なんでもいいんだよね。なんでもいいんだけど、心に残る何か。
でもそれはね、何かやってやろうってあざとく考えているわけじゃなくって、でも、皆さんを楽しませたいなとか、目の前にいる人がどうしたら喜ぶかなって、そう思うから自然に笑顔もでるし、自然にいい言葉もでるし、っていうことかな。
<取材後記>
話すプロである平野さんのインタビュー。今回ばかりは、音声でお伝えできないのがほんとうに残念です。声の色といいましょうか、文字には載らないたくさんのニュアンス、向き合おうとする真っ直ぐな気持ちがあって、さらに同じ文字列でも全く意味合いや聞こえ方が異なるケースを表現してくださった箇所もありました。ほんとうにありがとうございました。
さて、働く武器(はたブキ)として、このインタビューを行っています。はたブキには確かに、例えば「マーケティングに精通している」といったスキルや知見も含まれますが、今回の平野さんのインタビューの内容は、働くことの本質をお話しくださったと言えるでしょう。逆に言えばこれだけをしっかりやり続ければ、あとのことはすべて後追いでできるようになっていくでしょう。
平野さんは、働くとは、誰かに役立つこと。役立つとは、相手に関わること。だから相手の求めていることを理解することであり、その想定を超えていくこと。そのためには、まずありのままを整えて向き合うことだ、と伝えてくださいました。
そして「整えるとは?」の質問に、「前向きに考えるとか、目の前にいる人を大切に思うとか、感謝をするとか」、「そういうことができてれば、何を出しても、何をとってもらっても、怖くないじゃん」このフレーズに、働く武器がすべて詰まっている、いや「働く」を超え、「生きる武器」だと感じたインタビューでした。