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平野裕加里さんのはたブキ 「”ありのまま”を整える!!」1/6


はたブキ 3rd Baton
有限会社LIBRA
代表取締役 平野裕加里さん
元CBCアナウンサー 「人生を変えるプレゼン塾」「学ばない学び舎」「世界ALSデーin Nagoya」「À Table」

はたブキバトン、第3回目の方、この方をなんとご紹介すれば良いでしょうか。
社会人になる頃から存じ上げていて、ずっと自然体のままの方、でいらっしゃいます。
お仕事は、アナウンサーからはじまり、いまでは多くの分野でご活躍の、平野裕加里さんにご登場いただきます。

平野裕加里さんさんのはたブキ 「”ありのまま”を整える!!」

「”ありのまま”を整える!!」ストーリー
1 異例の大抜擢は自分の名前がついた情報番組。長くやってきた“生放送”
2 「準備と120%の笑み」。楽しそうに聞いているとゲストが少しづつこちらを向いてくれる
(今回は1と2)
3 切り返しができなくて、話しが終わっちゃう。「実はね」まで、引き出せない人が多い
4 伝えることと、伝える人のお手伝いが「学ばない学び舎」や「世界ALSデーin Nagoya」へ
5 ALSデー。私がいままでどう生きてきたかをすべて問われると思った
6 区別しない、みんな一緒。ちゃんと会話をすると、そういうことがわかる
7 病気を直すことはできないけれど、明るくするとか、勇気を与えるとか、できるんじゃないかな〜って
8 人と関わる仕事、人の心の中にちょっとづつ入っていく、いろんな人とちゃんと向き合おう
9 細く見せようとしてる人にしかなれないんだ、だったら、そのままでいいじゃん
10 生放送の経験が大きい 目の前で起こったことを、想定外だったとしても受け入れていく
11 ありのままでいい、だからありのままを整えていくことが必要
12 輝くこと 自分の役割を100%果たすこと、できれば想定を超えること

1 異例の大抜擢は自分の名前がついた情報番組。長くやってきた“生放送”

人見:平野さんの自己紹介をお願いしてよろしいでしょうか?
平野さん:大学を卒業して、CBC、中部日本放送という放送局に入社をしました。アナウンス部に入社して、CBCはテレビとラジオを両方もっている局で、テレビとラジオをやってきました。異例の大抜擢で、入社半年で自分の名前がついたテレビの情報番組、月曜から金曜までの毎日の番組がついたんです。新人で。
人見:情報番組っていうのは、どういうものを呼ぶんですか?
平野さん:えとね、ニュースでなくって、情報を伝える番組。お笑いの人がでてくるようなバラエティではないけれど、30分の情報番組で、世の中で起こっていることを噛み砕いて伝える情報番組。ニュースだけでなくって、美味しいものとか、遊びにいくスポットとか、そういうことも伝える。それがね、女性ふたりが担当する『ひとみ・ゆかりのSHINSEN通信』。
人見:ひとみ・ゆかり?
平野さん:ほんとだ!ひとみ・ゆかり!
人見:親近感を感じます。
平野さん:半年その番組をやってから、次の4月から1時間になって『ミックスパイください』っていう夕方の月曜から金曜の1時間番組になったの。最初はテレビ。わたしはテレビとラジオの生放送をずっとやってきて、ほとんどが生放送。夕方の番組もあれば、朝の生放送をずっと月曜から金曜までやってきたこともあって、その中でMCといわれる司会をしたりとか、外から中継をするレポーターをしたりとか。朝の番組では新聞とか世の中で起こっていることを解説するとか、そのコメンテーターの人に話を詳しく聞くとか、あとはインタビューをしたりとか、テレビではそういうことをやってきたのね。ラジオの生放送は、私音楽が好きだから、音楽をかけたりとか、アーティストにインタビューしたりとか、3時間、4時間、台本ほとんどなしで、喋り続けるというような番組をしてますね。

2 「準備と120%の笑み」。楽しそうに聞いているとゲストが少しづつこちらを向いてくれる

平野さん:メディアはそんな感じかな。で、それとともに、司会の仕事とか、講演の仕事とかがあって、そこから、自分が話してるときに、何を考えて、どんな風に、人の何を見る、こういう切り替えしをしたりとか、つまり、わたしの喋りってどういう構造なんだろうって、自分の喋りを分析したの。
人見:自分の喋りを分析?
平野さん:そう、分析したの。人の何を見てるのかな。こういうときにわたしは、なんでこういうリアクションするのかな?とか。それを人に伝えようと思った、研修とかを始めたの。
人見:そうなのね。
平野さん:インタビューをするときに、うわーっと喋ってくれる人だったら何にも問題ないんだけど、喋らない人が一番大変なの。例えば時間がね、10分持ち時間があるのに、3分くらいで終わったら困るでしょ? 「そんなの見ればわかるよね」、と言われたら終わりだもん。それはすごく大変な仕事だったの。
人見:どうするんですか?
平野さん:えっと、逆に考えたの。どういう風にしたら喋ってくれるかな。自分だったらどうしたら喋りたくなるのかなって考えたの。一番大変だったのは、お客さんが入る1時間の公開生放送の番組。しかもそれビジネス系の番組だったからそうそうたる方々がゲストなの。堀江貴文さんとか、次の回は北尾吉孝さんとか。ようは、1時間放送も持たせなきゃいけないし、目の前のお客さんを楽しませなきゃいけないし。でも、ほんとうに1時間喋ってくれるどうか・・・。
人見:難しい、堀江さんって、その日によって話してくれるか・・・どうか。
平野さん:みんなそう。
人見:みんなそう?
平野さん:みんなそう。だから、例えば役者さんとか、監督さんでも、キャラによってそうだから、どうしたら話してくれるかな〜と考えて。わたし何を考えて、どう反応しているのかなって自分で考えたわけよ。
人見:面白い。
平野さん:そう。で、何したかっていうと、準備としては、その作品をしっかり観るとか、本を読んだりとか、それ以前のものも一応ざっと調べておく。ようはね、「この人に喋ってわかるかな」って、相手に(わたしが)信頼してもらえなかったらしゃべってくれないなと思ったの。この人ちゃんと見たのかな?って思われたら、終わりだなと思ったから。で、「ちゃんと見てますよ」ってことを、随所随所に見せる。
人見:読んできた内容のフレーズをちょっと入れるとか?
平野さん:そうそうそう。「そういえば、あそこでこんな風に書いてありましたよね〜」とか。「私、あのシーンが、すっごい好きなんですよ〜〜」とか、っていう。(平野さんのこのフレーズだけで、わたしがゲストなら、気持ちがあがりそうです。文字でしかお伝えできないのが、残念!)
人見:勉強してきてるな〜って、、、
平野さん:そうそうそう。そうすると、安心する。この人には「この話ししてもいいな」って思うからね。そういえば「前の作品とは全然違いますもんね〜」ってそれもぽろっと言う。ちょろっと言うとか。まずは、最初に120%の笑みで迎える。
人見:120%の笑み?
平野さん:そうそう、120%の笑みで、「あなたに会いたかったんですぅ〜〜」っていうのを表現する。そういうことを、ひとつひとつやってきたの。そうすると、相手が無反応でも、こっちが思いっきり笑っていると、ちょっとずつ向こうもつられてくるの。しかもそうやって楽しそうに聞いて繰り返していくと「しゃべってあげようかな〜」みたいになってくる。で、そこでわたしがどういうふうに考えて、どういうリアクションとって、どんな動きをしてたか、みたいなことをまとめて、人に話すようになって、研修とか講義をしたりとか、そういうことを講演で話したりするようになったの。
人見:そうなんですね。わたしが聞きたくなってきました。
平野さん:楽しい。
人見:楽しい。

<続く>

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