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Yuko April Itoさんのはたブキ 「ワクワクに対する直感力」3/4


Yuko April Itoさんのはたブキ 「ワクワクに対する直感力」

「ワクワクに対する直感力」ストーリー
1. 外大に行ったのにこんなザマか。シンガポールで3カ月泣いて暮らした
2. TOEIC900点台でも会話は? アラフォーはスペル大好きっ子多い
3. 英語で答えて「はい終了」じゃなく、足して話を広げる
4.「恥ずかしい」が先に立つ大人になる前に『国境のないお家』へ
5. 京都に小さいシンガポール コミュニケーションは何語でもいい
6. 4年前珍しいオンライン英会話 「あ、ひらめいた、やっちゃえ」
(今回は5と6)
7. 気軽に話せないと、日本人ヤバい
8. 英語だけじゃない。世界を狭くしない、ぶっ飛んでいい場所を増やす

5. 京都に小さいシンガポール コミュニケーションは何語でもいい

人見:シンガポールに行かれたときの衝撃から、日本がこう変わってほしいと――ちょっと大きくいえばですけど(笑)。そこに気付かれたんですよね。
Yuko:そうですね。本当に面白い国で、アメリカが人種のるつぼといいますけど、シンガポールもそれこそ、あんなに淡路島ぐらい小さい国土しかないあの場所に、本当に世界中から人が集まっていて、チャンギ空港も世界中から集まっているハブ空港ですしね。なので、めちゃくちゃ面白い場所だったんです。(『国境のないお家』を)シンガポールそのものに作れたらという感じというか。
人見:すごい。じゃ、小さいシンガポールが京都にできるということですよね。
Yuko:本当に衝撃でした。シンガポール人って、そういう環境で育っているから、頭の中で4か国語も5か国語もスイッチしているんですね。トントンってスイッチしてしゃべれる。
人見:皆さんそうなんですか?
Yuko:皆さん当たり前にそうなんです。
人見:何語ですか?
Yuko:国語といっていいのかなんですけど、もちろん英語、そしてマンダリン語ですね。
人見:北京語ね。
Yuko:この2つは話せる。そしてお隣の国のマレー語。そして自分のご両親のルーツである中国のコミュニケーションの…。
人見:その方のルーツの言葉。じゃ、日本の方だったら日本語になってくるし、フランスの方だったらフランス語という理解で合っています?
Yuko:そうですね。いろいろな国の友達ですとか、いろいろな言葉がルーツの友達がいるから、大抵インドネシア語だったりフィリピン語も知っていたり。東南アジアならではですけど。
人見:コミュニケーションをするためのボキャブラリーって、実はそんなに要らないのかもしれないですね。
Yuko:そうですね。そしてコミュニケーションって実は何語でもいいやんって気付かされて。英語学童ってやっていますけれども、そこで日本語しゃべったら「アウト」とか、そんなことはなく、別に先生がフランス人の先生でもあり得ることで、先生のフランス語でちょっと話しかけてくれても全くいいし。
人見:大事なのは多分、コミュニケーションしたいという気持ちなのでしょうね。本当に壁作らないというか、(心の)国境作らないというか。
Yuko:そういうのに慣れている子供を増やしたいと。大人がそれを見て、そうなっていけば、子供って1人で来ないから、いい影響があったらいいなと思って。

6. 4年前珍しいオンライン英会話 「あ、ひらめいた、やっちゃえ」

人見:楽しみにしています。『国境のないお家』も、イベントしようと思ったところからひらめいたとお聞きしましたが、では、ゆうゆ(Yuko)さんの働く武器を教えてください。
Yuko:私は本当に直感型人間やし、ひらめきでしか行動してこなかったんです(笑)。
人見:でしか、ってことはないと思いますけど。
Yuko:よく考えて、プロセスを踏んで、これはとなる前に、「あ、ひらめいた。やっちゃえ」ということがあまりにも多くて。それで大きく失敗したということがあまりなくて、やってみよう、周りの人も賛同してくれた――結果、いいふうに喜んでもらっているということが、結構今まで多かったので、もしかしたら働く武器は「直感力」かなと思っています。
人見:その直感力で始められたこと、幾つかエピソードをお聞きしてもいいですか?
Yuko:はい。4年前の2016年からオンラインで英語講師をしているんですけども、そのときオンラインだけでいこうと思ったのも多分直感だったんです。
人見:当時ってZoomですか?
Yuko:Skypeでした。
人見:今はZoomですか?
Yuko:そうです。自分の状況もあったので、これってオンラインでやったら、全国の人とできると思って。オンラインならではのやり方を見つけたら需要もあるかもと思って、特にそのときはアラフォーの女性をターゲットにしていたので。
人見:そうなんですね。
Yuko:すっぴんで家で「はー、家事終わった。英語」ってなっても、わざわざお化粧して着替えて行かなくてもいい、というのは需要があるような気がして。
あとは、『国境のないお家』というのはニーズがあるんじゃないかな。めっちゃできたら面白いやんというのも直感だけで動いちゃったし、ほんまにできるんかなというのも後付けですね。
人見:ひらめいたとき、いろんなことを脳が無意識に判断しているかもしれませんね。
Yuko:そうなんですね。私の場合は、思いつきと呼ばれる直感力(笑)。
人見:映像が浮かんだりってお聞きしましたけど。
Yuko:はい、そうなんですよ。映像がいつも浮かんでいる。
人見:すごい。素敵です。
Yuko:妄想ともいうかもしれないんですけど、『国境のないお家』をイメージしたときにも、まず古民家がポンと浮かんで。
人見:古民家が絵で浮かぶんだ?
Yuko:はい。それが浮かんじゃったから、古民家で探そう、みたいな。
人見:いろんな国籍の方がそこにいらして、お子さんたちもたくさん笑っていてというのが浮かんだんだ?
Yuko:そうです。だからそのとおりになるといいなと思って。
人見:逆にいうと、その映像めがけて計画していったらいいんだもんね。実際に動いていったらいいんですもんね。
Yuko:そうですね。
人見:何かそこで違うなと思ったら、微調整したらいいですもんね。
Yuko:はい。

人見:オンラインの英会話もそうなのですね?
Yuko:そうですね。当時は何かちょっと相談しても、「リアルな対面セッションの方がいいに決まってるやん」って。
人見:今の感覚でいうと、(オンラインを)すごく普通に感じてしまうけど、当時はそうか…リアルの方がって言われる。でも、家の中にいる奥様方というか、アラフォーの主婦の方のためにと考えたのですね。その現実を考えたときに、その方がいいよねって、ご自身も思われたのですよね。
Yuko:LINEも掛け合わせて――LINEって声を送れる。で、忙しいママでも家で隙間時間に、ZoomとかSkypeの時間だけじゃなくて、私とせっかくつながっていただいたんだから、Good morning!How are you doing? How are you feeling this morning?とか送り合うということがLINEならできると思ったんです。
人見:じゃ、生徒さんもそんなふうに答えてくださっていたのですね?
Yuko:そうですね。
人見:すごい。
Yuko:初めはアラフォーのママさんも、その隙間時間を取るのも難しいといって苦難されたり、そういう、私にすら間違えられない。LINEを送るということに関しても、ちゃんと完璧な文章を送らないといけないと思ってらして、「そんなことないよ。私が何度でも訂正します」って。
人見:主婦の方って、”Good morning!”とかいうのも時間ないの?
Yuko:ないっておっしゃいます。
人見:録り直すからじゃない?
Yuko:そうです、録り直すから。そのメンタルから――私相手ですよ?間違ってなんぼですよ?って。
人見:逆に間違うことに意味があるんだもんね、どこが弱いかが分かるもんね。

(続く)

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