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井上達陽さんのはたブキ『電気の地産地消を実現したいという想い』3/5


<『日本中に途絶えない光を灯す』をスローガンに。井上さんとチームのみなさま>

井上達陽さんのはたブキ「電気の地産地消を実現したいという想い」

「電気の地産地消を実現したいという想い」ストーリー

1. プロジェクトマネジメントをやっている会社で、再生可能エネルギーの普及に携わる仕事。

2. 『ティール組織』日本語版出版と同じ年、うちの会社もティール組織に移行
3. 今までの成功モデルがこれからの成功モデルに当てはまらない。「ほんまにやりたいことじゃないと、人はやらない」
4. 働きがいのある会社ランキングで5年連続ベストカンパニー受賞。ベースにある理念が『成長と貢献』
5. 『日本中に途絶えない光を灯す』がチームみんなのスローガンでありミッション
6. 東日本大震災、車が流れる映像に突き動かされボランディアに。自然への敬意と人間の素晴らしさを感じた大学時代
(今回は5と6)
7. 10あった電気、使っているのは2。すごくもったいない、エコじゃないと。
8. 次の世代にこの地球を残すため、電気の価値観を変える。必要な分をコントロールして作って使うように。
9. 被災者の財産だったがれき(瓦礫)で神輿を作り、お祭りでかつぐイベントを開催、Yahoo!のトップニュースにも。
10. 日本は終わっていない、石巻こんなに元気にやっているよを届けた、世界26か国の船旅

5.『日本中に途絶えない光を灯す』がチームみんなのスローガンでありミッション

― 「成長と貢献」、今、井上さんが貢献しようとしていることをお聞きしてもいいでしょうか?
井上:僕が今貢献しようとしているのが、チームのみんなのスローガンというかミッションなんですけれども、『日本中に途絶えない光を灯す』と。
― ソーシャルエネティック事業部、普通の言葉でいうと?
井上:ソーシャルと、エネルギーと、テクノロジー。社会的技術革命みたいな…。
― …を起こそうと。
井上:はい、そんな感じ。発電所を作る仕事をしていまして、それが太陽光発電所になるんですけども、電気で地産地消をしたいなと考えていて、そういった地域を作っていきたいなと考えていて、要は送電線のない世界じゃないですけれども、電線がなくても電気って今の技術があれば作れるし、使えるし、、そういうエコな電気というのを作っていきたいなというふうに思っています。


<大学生時代の井上さん、ボランティア先での様子。「石巻のみなさまとの触れ合いが今も心に」>

6.東日本大震災、車が流れる映像に突き動かされボランディアに。自然への敬意と人間の素晴らしさを感じた大学時代

― 今、そう思われている背景に、学生時代の東日本大震災の原体験があるとお聞きしました、お話しいただいてもいいですか?
井上:分かりました。僕が東日本大震災を経験したのが大学3年生のときで、いわゆる普通の大学生活を送っていたんですけれども、地震が起きて、車が流されていくニュースというのは、すごく衝撃的で、何かしないといけないなというのを直感的に感じて、大学に休学届を出して、宮城県の石巻市にボランティアとして入りました。
結果、1年間ぐらいずっとそこの地域でテント生活をして、ボランティア活動をしていたんですけども、大きく2つ感じたことが、自然への敬意みたいな。何か自然ってコントロールできひんのやなというふうに思って、何かすごく敬うべきというか、きっと昔の人も自然という大それたというか、人間とはまた別の世界というか、大きなものに対しての敬意というのはすごくあったんじゃないかなと思った。
あとは人間の素晴らしさ。あのとき東北を日本中の人とか世界中の人が思ってくれて、今日より明日を何とかよくしようってすごく思っていた。その思いというのは現場でもすごくあふれていて、何かそういう人とのつながりであったり、そういうのを大事にしたいなと思ったのが、東日本大震災の経験でした。

さっきの自然の話にちょっと戻ると、自然という言葉ができたのが江戸時代かららしいんですよ。何でかというと、それまで自然と人間は一緒やったみたいなんですよ。同じもの。でも、江戸時代何があったか分かんないんですけども、それが分かれて、いわゆる森とか何かそういうのを分けるように見たから、自然という言葉がそのとき生まれて。

― 自然への尊敬や畏怖の念、抗ってはいけない何かが自然にはある。
井上:そうですね、はい。で、それこそ原子力発電所が(コントロールできない大きな自然によって)あんな形に、福島はあんな形になって、石巻も結構近いんですよね。で、やっぱりコントロールできひんものというのは、そもそも扱うべきじゃないし。それが自然に反することなら、なおさらだなというふうに思ったというのもありますね。

― 二十歳くらいの時、これじゃいけないと。
井上:これじゃいけない。だから、今まで20年間で信じてきた前提条件みたいなのが、すごく崩れた感覚でしたね。これが正しいんやと思っていたのが、いや、何か全然、そうじゃないやんみたいな。

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